先日、是枝監督の最新映画「箱の中の羊」が公開されたとのことで映画館にて視聴してきました。
あらすじと視聴した上での見解を今回は投稿します。
「箱の中の羊」はどういう映画?
「箱の中の羊」は是枝監督の最新作
上記にも記載してある通り映画「箱の中の羊」は「万引き家族」や「海街diary」等の作品を手掛けている是枝裕和監督の最新映画になります。(2026年5月29日公開)
是枝監督は比較的リアルな題材で映画を撮るイメージがありましたが今回は少しファンタジーが入った作品になっていました。
主演は芸人コンビ「千鳥」の大悟と綾瀬はるか
主演は綾瀬はるかさんと芸人の大悟さん(千鳥)のダブル主演となっていました。
綾瀬はるかさんは海街diaryでも主演をしておりました。
驚いたのは大悟さん!
千鳥はとても好きな芸人コンビなのでよく見てるんですが、以前Netflixオリジナルの「トークサバイバー」に出演していた時、相方のノブさんに何度も「大根役者」と言われていたので演技があまり上手ではないイメージがありました…
実は逆に見てみたいと思ったのも私が視聴した理由の一つです。
「箱の中の羊」の元ネタは?
「箱の中の羊」というのはフランスの飛行士・小説家であるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリが書いた小説「星の王子さま」に登場する絵のことです。
星の王子さまに出てくる飛行士が王子さまに羊を描いてもらうように頼まれますが、いくら羊を描いても王子さまに納得してもらえませんでした。やけになった飛行士が3つの穴の開いた箱を描き「この中に羊がいるよ」と差し出すと大喜びするというお話になっています。
映画「箱の中の羊」のあらすじ(ネタバレあり)
【遠くない未来】
冒頭では【遠くない未来】というテロップが出てきて、AIやロボットに技術が進化している未来が描かれます。配達はドローンを使用していたり、仕事はAIをうまく使いプラン検討をしたりという時代になっていました。
車も未来感ある形になっていましたね。
故人の代わりであるヒューマノイド
この時代では身内が亡くなった子供や恋人等がいる人に向けてヒューマノイドを代わりに迎えることをコンセプトにした「RE birthLtd.」という会社が登場します。
甲本音々(綾瀬はるか)と甲本健介(大悟)の夫婦は幼い息子である甲本翔を亡くして2年、「RE birthLtd.」の広告を目にした音々は健介と相談し、翔とそっくりな姿をしたヒューマノイドを迎えることになります。
ヒューマノイドを迎える日、音々は「おかえり」と駆け寄り喜び翔の代わりとして迎えましたが、健介はヒューマノイドの存在を受け入れ難く、あくまでロボットとして迎える形となりました。
音々は喜んでいたが・・
音々は最初は喜び、一緒に遊んだり、お世話をしたりしていましたが、徐々に翔とは違うことが分かり、混乱していきます。
また、翔が死んだ理由が誰かに殺されたと考えていた健介は翔(ヒューマノイド)を利用しようとします。
少しずつズレが生じていき、家族の中で波紋が広がっていく中で翔(ヒューマノイド)の方は自分と同じヒューマノイドの仲間達と密かに繋がり始めます。
それぞれ違いに気づいていく
翔とは違う上で一緒に暮らしたいと甲本夫婦は結論を出しますが、その一方で翔は大人たちの都合で勝手に作られ、ひどい仕打ちを受けてきたヒューマノイドの仲間達を目の当たりにします。
翔(ヒューマノイド)はヒューマノイドの仲間達と一緒に暮らすことを選び、甲本夫婦と別れる決断をします。
夫婦とは?家族とは?
箱の中に入っていたのは一体誰だったのか?
「大切なものは目に見えない」ということをとても深く考えされらるストーリーになっています。
映画「箱の中の羊」の個人的見解
大切なものは目に見えない
映画「箱の中の羊」は小説「星の王子さま」に出てくる「箱の中の羊」と同様、主に下記をことを伝えたいのかと思っています。
- 大切なものは目に見えない
- 想像力と心で見る
- 大人への批判
翔(ヒューマノイド)を迎えた甲本夫婦は結局ヒューマノイドは翔の代わりにはなり得ないことに気づきます。
結局のところ実の息子である翔の代わりになんておらずわ甲本夫婦の中で必要だったのは翔との思い出を大切にすることだったのです。
その上で音々は「あの子は翔とは違う、でも一緒に暮らしたい」と健介に伝え、健介は「それでええんちゃう?」と伝えます。
甲本夫婦は翔が死んでしまったという過去を受け入れて、翔(ヒューマノイド)と一緒に暮らすことを想像して別のヒューマノイドとして心から受け入れることにしたのです。
しかし、大人たち都合でひどい仕打ちをされたヒューマノイドを見た翔(ヒューマノイド)は甲本夫婦の家を出ることを決意します。
大人の都合により勝手に生み出され、勝手に人間に捨てられたヒューマノイドたちはいわゆる勝手な大人たちの批判を表しているのかと思います。
また、甲本夫婦は様々な葛藤の上で翔(ヒューマノイド)と一緒に選択することを選びますが、それも一つの「大人の勝手」に当たるのだと思います。
そんな甲本夫妻を翔(ヒューマノイド)は「捨てる」ことを選択するのです。
箱の中に入っていたのは誰だったのか?
映画の終盤で音々が翔(ヒューマノイド)に「箱の中に入っていたのはママだったんだ。翔かと思ってた。」と伝えるシーンがあります。
これは死んでしまった翔ではなく音々自身が思っている翔への気持ちや思い出が1番大切であることを示しているのかと思います。
小説「箱の中の羊」でも伝えたい内容と同じで「大切なものは目に見えない」という伏線を回収する構成になっていたのかと思います。
まとめ
今回の見解が映画を見た人向けで記載していることもあり、見たことがない人は少し後ろ向きなイメージを持たれるかもしれませんが、とてもいい映画だったと思います!
息子を亡くした夫婦の悲しみや喜び、葛藤などの感情がとても上手に表現されており、最後は切なさと温かさが残る映画になっていたと思います!
是枝監督はなぜ大悟を選んだのか?
是枝監督が大悟を主演に抜擢した理由
是枝監督が千鳥の大悟さんを主演に抜擢した理由は「直感」であると答えています。
バラエティ番組などでの一般の人に接する態度などを見て、お芝居や掛け合いが上手いはずだと思ったそうです。
実際、大悟の演技はどうだった?
実際、見た感想としてはいい意味でいつもテレビで見ている大悟さんそのままでした!
つまりとても自然体の演技になっており、映画を見ていてもとても引き込まれました。
大悟さん自身、撮影やカンヌ国際映画祭に参加した際はガチガチに緊張していたそうですが、映画ではそのように感じさせないほどとても自然な演技でした。
綾瀬はるかさんとの夫婦役をかなり似合っていました!
是枝監督の過去作はどこで見れる?
是枝監督が手掛ける過去の作品は主に下記になります。
- 怪物
- ベイビー・ブローカー
- 万引き家族
- 三度目の殺人
- 海よりもまだ深く
- 海街diary
- そして父になる
- 空気人形
- 歩いても歩いても
空気人形と歩いても歩いても以外の作品についてはAmazon Prime VideoとU-NEXTで見るとができました。
空気人形と歩いても歩いてもについてはU-NEXTのみで配信されています。
怪物、ベイビー・ブローカー、万引き家族、海街diaryについてはNetflixでも現在配信されています。
ベイビー・ブローカーについて私は視聴したことがないのですがパラサイトで主演だったソン・ホンガさんが主演なんですね… これは見てみたい…!
ではまた〜


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